病気や治療について、知識をつけておくことも重要だ。医療ジャーナリストの増田美加さんは言う。
「”何もわかりません””お任せします”ではなく“自分はこう思うが先生のご意見は”などと具体的に尋ねましょう。医師も患者の希望がわかるので、それに沿った治療を進めてもらいやすい」
岩澤さんも多くの取材経験から知識をつける大切さを痛感している。
「多くのがんサバイバーに取材しましたが、全員に共通していたのが、自分の病状について医師と同じくらい勉強し、知識を持っていたことでした。正しい情報を得るためには取捨選択が必要です。特にインターネットの情報は玉石混交。見極める目を持ってほしい。たとえばがん治療に関して信頼できるのは国立がん研究センターによる『がん情報サービス』、虫歯治療なら『日本歯科保存学会』のガイドラインなどがおすすめです」
目の前の医師を名医にするかどうかは、あなた次第ともいえるのだ。
※女性セブン2021年12月9日号