電気代より節約効果は薄いが、乗り換えのキャッシュバックが発生するので検討するのも手だ。
「電気とガスの切り替えで必要な手続きはサイト上で申し込むだけ。解約手続きは新しい電力会社がやってくれますし、工事の必要もありません。電気とガスを同時に切り替えることで、条件によってはそれぞれで申し込むよりお得になるケースもあります」(風呂内氏)
ガソリン高騰も悩みの種だ。原油から精製されるため、節約法が限られているのが実情だが、少しでも負担を減らす方法はある。風呂内氏は石油元売り会社が発行するクレジットカード(ガソリンカード)の利用を奨める。
「エネオスや出光カードは、月の利用額などに応じて1リットルあたり2~5円ほど安くなります。新しくカードを契約することに抵抗がある人は、普段貯めているポイントカードを確認しましょう。TポイントやPontaカード、dポイントなど日常生活で使っているポイントカードで2円引きになることもあります」
こうした一律2円引きといったサービスは、ここまでガソリン価格が上昇すると、割引率としては低くなる。たとえば、1リットル170円で2円引きなら、割引率は約1.2%。それでもメリットはある。
「一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5~1%ですが、年会費を支払うタイプや初年度だけ高還元率のカードを使っているなら、そちらを使ったほうがお得になる可能性もあります」(風呂内氏)
塵も積もれば山となる。たった数円、されど数円。
※週刊ポスト2021年12月17日号