具体的には、どういった返礼品があるのか。まず、丸山氏は「皇室献上米 令和3年産~ゆめぴりか定期配送」(北海道長沼町、寄付額10万円)を推す。
「最近の北海道のお米は美味しくなっています。天皇陛下に献上する新嘗祭献穀田として、2009年度に北海道を代表して宮中に献上されたブランド米です。毎月5キロが1年間定期配送され、年間60キロ届きます」(丸山氏)
寄付額が上限を超えてしまう人は、定期便ではなく1回だけの配達を選択する手もある。
輸入肉の価格が高騰しているなか、「全3回定期便 特選平戸和牛サーロインステーキ」(長崎県平戸市、寄付額9万円)などの肉の定期便も注目だ。
「生産量が少なく“幻の和牛”とされる平戸和牛は但馬牛や松阪牛に引けを取らないブランド牛です。全国和牛能力共進会で日本一に輝いたこともある『長崎和牛』のなかでも品質が際立ち、全3回配送されます」(丸山氏)
一方、すぐに返礼品を選ばずに来年以降じっくりと選びたいなら、大阪府泉佐野市が独自に発行する「永久不滅のポイント制度」が便利だ。
「ふるさと納税の旗振り役として有名な泉佐野市が発行する『さのちょくポイント』は、5000円の寄付額につき1500ポイント、以後1000円加算毎に300ポイント付与されます。ポイントを使って自分の好きなタイミングで様々な返礼品を選べます。無期限なので、物価動向を見て返礼品を選ぶことも可能です」(丸山氏)
今年のふるさと納税の期限は年末まで。来年以降の生活の助けとするべく、賢く取り入れたい。
※週刊ポスト2021年12月17日号