節約を続けていけば、年金収入だけで暮らせる
年金については、どのように考えているのだろうか。自営業の丸山さんは、国民年金に加入している。国民年金の基礎年金のほか、任意加入できる「国民年金基金」にほぼ上限額の月額6万8000円を積み立てているという。
「65才以降は年金収入だけで年350万円近くになる見込み。持ち家に住みつつ、節約を続けていれば、私ひとりなら生きていけそうです」
お金を増やすための投資については、年金の心配がなければ、リスクが高くてもOKとの考えだ。
「私の場合、老後資金は確保しているので、普通預金の残高を50万円に増やしてから投資を始めます。リスクを高めに取って、約1%の手数料をかけても、銘柄選びなどをお任せして自動で運用してくれる『WealthNavi(ウェルスナビ)』などのロボアドバイザー投資を選びますね。10~25年間はロボ投資で長期分散積み立てをしながら、臨時支出用の普通預金残高を増やしていきたいです」
【プロフィール】
丸山晴美さん/節約アドバイザー。旅行会社勤務などを経て2001年に節約アドバイザーとして独立。同年、ファイナンシャルプランナーを取得。近著に『節約家計ノート2022』(東京新聞出版)がある。
取材・文/桜田容子
※女性セブン2021年12月9日号