交際費が貯金を圧迫する
意外と無視できないのが「交際費」だ。これを削ることで、節約を実現できる。
「冠婚葬祭やつきあいを控えますし、子供から結婚資金などの援助を求められたとしても無理はしません。50才で貯金がゼロの原因の1つに、義理のつきあいや子供への援助があります。これを機に交際費からまず見直してみるのもいいと思います」。
ただし、生きる楽しみとして、娯楽費は確保するという。
「旅行でも早割を利用するなどして安い時期に、グレードを落として行くなどしますね。節約していても豊かに生きる工夫はします」
元気で長く働き続ければ、50才貯金ゼロも恐れるに足らず、ということ。そのためにできることや、やるべきことを見習って備えよう。
【プロフィール】
井戸美枝さん/ファイナンシャルプランナー。年金や社会保障問題に取り組む。近著に『私がお金で困らないためには今から何をすればいいですか?』(日本実業出版社)がある。
取材・文/桜田容子
女性セブン2021年12月16日号