C太:そもそも、最初の保険料が安いのは、若い人の場合は加入してすぐに亡くなるかたが少なく、保険会社が保険金を支払わなくて済むことがほとんどだからですね。
例えば、30才で10年更新の定期保険に加入しても、その後10年間で亡くなることは少ない。年齢が上がれば当然死亡リスクも高まりますから、どんどん保険料が上がっていくんです。更新型の保険は、ハッキリ言って損ですね。
200万円ほどの終身保険に契約させてから「心もとないなら、3000万円の定期保険と組み合わせませんか」などと言う営業職員がいますが、これは営利目的の戦略。
50才くらいを過ぎて病気や死亡リスクが上がれば定期保険の保険料が高くなるので「200万円の終身保険を“下取り”しますから、そのお金を頭金にして、新しい保険に入りましょう」と言うんです。下取りって言いますけど、ただの解約。生涯保障を失うことになるので、だまされないでほしい。
【座談会に参加してくれた“保険のプロ”4人】
A子さん/現役生保レディー。以前は都内の大手支部に勤務していた。
B男さん/保険代理店支社長。3人の子供がいるので、収入保障保険に入っている。
C太さん/保険代理店経営者。「営業職員は、人件費分以上のサービスが大切」と語る。
D美さん/大手生命保険会社派遣社員。便利なネット保険が気になる。
(第2回につづく)
※女性セブン2022年1月6・13日号