〈保険会社のホームページやCMによく出てくる保険料の例も、お得に見えるのは“錯覚”だ〉
A子:あれって、30代くらいの若い人のケースがほとんどですよね? なぜかというと、50代以上の保険料はどうしても高くつくので、安く見せかけるためにそちらを目立たせているんですよ。
〈保険のセールストークでよく聞く「保険のメンテナンスをしましょう」「いい保険ができましたから切り替えましょう」といったフレーズにも要注意だ〉
D美 わざわざ解約させようとするのは、「この商品にいつまでも入っていられたら会社が損をする」ってこと。バブルの頃は、いまでは考えられないほど、利率が高い時代があったんです。5%とか6%とか。
A子:イヤな言い方ですが、保険は“早死にしないと損”なものですからね。必ず受け取れる終身保険でも、20年、30年と保険料を払い続けて、ようやくそれまで払った金額とトントンで受け取れる。「保険はそもそも損な買い物で、いざというときにだけもらえるもの」だと覚悟して、慎重に吟味しないといけないんです。
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現役の“保険のプロ”たちの生々しい本音。セールストークにだまされることのないよう、肝に銘じておきたい。
【座談会に参加してくれた“保険のプロ”4人】
A子さん/現役生保レディー。以前は都内の大手支部に勤務していた。
B男さん/保険代理店支社長。3人の子供がいるので、収入保障保険に入っている。
C太さん/保険代理店経営者。「営業職員は、人件費分以上のサービスが大切」と語る。
D美さん/大手生命保険会社派遣社員。便利なネット保険が気になる。
※女性セブン2022年1月6・13日号