サイバーエージェント社長・藤田晋氏(19位)も大のワイン好きで、晩酌する際に1本100万円以上するワインを開けるという。
「豪邸」にしても、規模が違う。ファーストリテイリング社長・柳井正氏の都内の自宅の庭にはグリーンとバンカーを備えたゴルフ練習場とテニスコートがある。
日本M&Aセンターホールディングス会長・分林保弘氏(94位)の豪邸は少々、特殊だ。『経済界』編集局長の関慎夫氏が語る。
「観世流能楽師の父を持つ分林氏は学生時代からアメリカ中を能の公演で飛び回り、毎年のように国立能楽堂で能の会を開いています。現在、分林氏は過去に芸能人が住んでいた住宅を買い取って建て替え中ですが、そこには能楽堂が併設される予定です」
生き馬の目を抜くビジネスの世界と同じように競争心を駆り立てられるのか、「競馬」に傾倒する人も多い。
中でも筋金入りは、ともにランクインしたオービック会長・野田順弘氏(54位)と、妻で相談役のみづき氏(56位)だ。
「ご夫婦はよく競馬場で一緒に観戦されています」と語るのは、競馬評論家の阿部幸太郎氏。
「野田夫妻は馬主歴が長く、2020年夏に行なわれた競走馬のセリ市『セレクトセール』ではふたりで総額19億円を馬に投じ、法人・個人問わず最も高額な購入額となりました。順弘氏はダノンという冠名の馬主で、21年は安田記念のダノンキングリーと高松宮記念のダノンスマッシュでG1を2勝。ミッキーという冠名の馬主であるみづきさんも、ミッキークイーンで2015年のオークスを制した」
同様に競馬好きのABCマート創業者・三木正浩氏は、ディープインパクトの子供などの高額馬を所有しているという。
【ランキング表はユーレットが11月末までに公表された上場企業約4000社の有価証券報告書から保有金額などをデータ化した「大株主ランキング」を基に、本誌が作成した。表の「保有金額」は、ユーレットが有価証券報告書の「最高株価」に持ち株数をかけて算出。「肩書き・続柄」は一部省略して記載。肩書きや年齢などは本誌調べ。肩書きが不明な場合は保有する株式の銘柄を記した。不明な場合は「─」とした】
※週刊ポスト2022年1月1・7日号