「今年こそは節約を頑張る」と決意しても、一年が終わる頃には見込んだ通りのお金が手元に残っていないもの。しかし2022年は、そんな貯蓄ベタな人に心強い制度変更や新制度が目白押し。特に年金の制度変更は心強い味方になってくれるかもしれない。
まず4月には、働きながら受け取れる「在職老齢年金」の減額基準が上がる。これまでの月々28万円(賃金と年金の合計額)から47万円になるため、収入が増えても年金額が減りにくくなるのだ。
次に、「厚生年金の適用拡大」。これまで、パートやアルバイトで厚生年金に入れるのは「従業員501人以上の企業」などの条件があったが、この間口が広げられる。
「年金博士」こと、ブレイン社会保険労務士法人の北村庄吾さんが言う。
「2022年10月からは101人以上、2024年10月からは51人以上と、段階的に基準が変わり、中小企業のパートやアルバイトでも厚生年金に加入できるようになります。小さな会社であえて勤務時間を短くしていた人も、『週20時間以上勤務で月給8万8000円以上、2か月を超えて働く』という条件を満たせば、年金額を増やすことができます。加入手続きは企業がやってくれるので、本人が手続きする必要もありません」
いままで以上に思いきり働けるようになりそうだ。