「慶應に詳しいですよ。うちの旦那は人事部なんで」
“もったいない”という裕子さんの言葉に反応して、思わず本当のところを語った芽里さんでしたが、そこから裕子さんによる謎の慶應ディスりが始まったそうです。
「あー、それ正解ですね。うちも中受で御三家(開成、麻布、武蔵)に入れさせるか、最悪、大学で東大に入れたらいいので。言っても、慶應って私立だし、コネもあるって聞くし、実力で入ったの?って感じしますよね」
こうなると、夫も息子も慶應の奈美さんは、黙っていられません。「慶應に詳しいのかしら? 慶應のご関係者なの?」と裕子さんに返します。
「詳しいですよ。『慶應卒って使えない人が多い』ってうちの旦那が言ってました。うちの旦那っていま人事部なんで、東大の学生も慶應の学生も落とす側の人間で。だから私も詳しいですよ、そのあたり」
これには芽里さんも奈美さんも苦笑いせざるを得ませんでした。その後も、裕子さんの慶應ブランドへの絡みは執拗だったそうです。
「まあ、慶應とか早稲田ならまだいいけど、学習院とか、青山とかMARCHレベル、それ以下の小学校とか中学校って行く意味ないですよね。うちの旦那が『中堅校に行くくらいなら、学区が良い公立の方がコスパもいいし社会性もつく。わざわざそんな中堅大学行きたいと思わないのに、小学校や中学校から高いお金払って行かせるメリットがない』ってよく言ってます。だから、うちの息子は区立の小学校に行かせてるんです」
青学出身の奈美さんは絶句。その後も「女子校は、環境は良さそうだけど、なんか意地悪な人間多そうですよね」などと、何もかも知っているという感じで“上からトーク”を続ける裕子さんに、芽里さんが聞きます。
「裕子さんはどこか留学とかされてたの?」
「いや、私は足立区育ちで、高校卒業と同時に仕事かけもちしてたりして一時期は年収500万円はありましたよ。いま旦那は年収1000万円以上あるから、世間的に見てもそんなに悪くないと思います。
私、なぜかお嬢様とかに好かれるので、友達もお金持ちが多いんですよね。銀行口座に2億円入ってる通帳を見せられたこともあるし」