持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」への取り組みが世界的なトレンドになっている。企業も環境に配慮した様々な対応をしており、たとえば人気コーヒーチェーンのスターバックスでは、昨年9月から「紙ストロー」が導入されている。
同社はプレスリリースで、「スターバックスは、日本およびグローバル全体で、2030年までに廃棄物・CO2排出量を50%削減する目標を掲げ、『Reuse(再利用)』『Recycle』を含めた様々なアングルから、使い捨てプラスチック削減の取り組みを進めています」と発表。こうした目標達成の一環として、コールドドリンクのストローがすべて紙ストローで提供されることとなった。
スタバに限らず、時代の流れとして、紙ストローを採用するようになった外食チェーンは少なくないが、まだすべての消費者が納得しているわけではないようだ。一部のスタバファンからは、「飲みづらい」「味が変わる気がする」といった声も出ており、「バイオマスプラスチックストローにすればよい」とプラスチックストローの復活を希望する声も上がっている。
そうした中で、スタバの紙ストロー導入を、別の角度から嘆いているのはインスタ女子たちだ。関西の私立大学に通う女子大生Aさん(20歳)は、インスタグラムで5000人以上のフォロワーがいる。Aさんが語る。
「スタバで飲み物を頼むときは、インスタでの『映え』を考えて、シーズン限定商品のコールドドリンクを注文することが多いです。クリームやソースとロゴ入りの透明のカップ、グリーンのストローが揃うからカワイイんです。それが、紙のストローに変更されてからは映えないので悲しい(笑)。
ただ、大学の授業でもSDGsについて学ぶ機会があり、環境問題への意識が高い学生も増えていると思うので、大きな声で元のストローに戻してほしいとは言いにくいですね。周りのインスタグラマーにも、ストローを外した状態でドリンクを撮影する子が増えています」(Aさん)