狩猟免許を保有し、ハンターとしても活動する株式会Fant・高野沙月代表
狩猟免許を取得後、2016年に移住した上士幌町を拠点に自ら狩猟もする高野氏。エゾシカは100kgを超える個体もあり、愛車の四駆には仕留めた獲物を運ぶための電動ウインチを装備
Fantに協力している食肉処理施設「やせいのおにくや」(足寄町)を経営する儀間雅真氏は、自身もハンター。高野氏は全国で協力施設を増やすため、見本として自社の食肉処理施設を今月開設する予定
ジビエ肉を求める飲食店とハンターをつなぐFantの仲介事業の仕組み。報酬を事前に提示するため、ハンターも飲食店も納得できる価格で取引ができる
銃器で発射する弾は「実包」と呼ばれる。輸入品の実包はコロナ禍の影響により材料の銅などが値上がりし、現在の価格は1年前の2倍で1発900円程度という
狩猟の際に携帯・着用しなければいけない猟銃の所持許可証と狩猟者記章。狩猟者登録証も要携帯。出猟したい都道府県公安委員会に申請、取得する
ハンター全体の数はベテランハンターの引退で大きく減少した2009年度以降、横ばいが続くが、20~30代のハンターは右肩上がりで増加している(出典/環境省「年齢別狩猟免許所持者数」より)
農水省は有害鳥獣のジビエ利用量を2025年度に4000トンに増やす目標を掲げている(出典/農林水産省「捕獲鳥獣のジビエ利用を巡る最近の状況」(令和3年12月)より)
Fantに登録しているハンターの小田幹太氏(左)と鈴木克弥氏。ともに20代で、地元の猟友会にも所属し、有害鳥獣駆除も行なう
大雪山など大自然を望む上士幌町のシェアオフィスで、パソコンに向かい、飲食店やハンター、処理施設との連絡・調整作業に打ち込む
儀間さんが解体、処理したエゾシカなどの肉は、部位別に真空パックに。ここから直接、依頼元の飲食店に冷蔵状態で発送される
飲食店から注文を受けたFantがハンターに依頼し、仕留めてもらったエゾシカ。モモ肉を絶妙な火加減で焼き上げた「エゾシカのロースト」(時価/写真の料理は撮影時の価格で3人前3240円)は旨味が強い
ヒグマの手を3日間煮込むなどして柔らかくし、中華風に調理した豪快な一皿(時価/写真の料理は撮影時の価格で8800円)
「農家バル FOOD BABY」を直営する松橋農場(更別村)の松橋泰尋代表が両手に持つのは、ハンターが仕留め、Fantを介して納入されたヒグマの手
ジビエをはじめ、十勝の100軒以上の農家から集まる食材を扱う人気店「農家バル FOOD BABY」(北海道帯広市西2条南9-20-1 2F)