●企業側の要望を「無理」で片づけない
たとえば、「子供が急病になったり、予定外の残業が発生した場合、どうしますか」などと聞かれた場合、実際は対応できないと思っても、「ほかのかたのご負担が最小限に済むように引き継ぎます」「親の介護がある事情で対応できかねる日もあると思いますが、ほかのかたの急な病欠時には自分が代わるなどして、できる限り柔軟に対処します」などと、譲歩する姿勢を見せよう。
●ビジネスマナーをおさらいすべし
面接官がたとえ自分の子供と同世代の若さであっても、敬語を使うことは、ビジネスマナーだ。しかし、意外とできない人や、うっかりため口で話してしまう人が多いという。ビジネスマナーは、求人サイトでも学べるが、自治体が管轄するしごとセンター(東京なら「東京しごとセンター」)の多くは、原則無料で模擬面接や面接対策の講座を受けられるので、そこで学ぶのもおすすめだ。
●質問は待遇や条件面より、仕事内容を
「最後に質問は?」と聞かれたら、「事前に勉強しておくことは?」「品出しとレジ打ちの割合は?」など、業務内容に関する質問をするのがおすすめ。一方、待遇については自分から交渉しないこと。気になるなら面接の最後に、「誤解があるといけないので確認をしたいのですが」と切り出そう。質問がなければ「丁寧に教えていただいたので、いまのところ大丈夫です」と付け加えると好印象に。
取材・文/桜田容子 イラスト/こさかいずみ
※女性セブン2022年2月3日号