厚生労働省の調査では2021年11月分の有効求人倍率は全国平均1.15倍で、コロナ禍の影響でもっとも低くなった2020年9~10月の1.04倍と比べ、需要増の傾向にあるという。そうした中で、新たに仕事を探している主婦の人もいるかもしれない。
はたしてどうすればより良い仕事に就くことができるのか。コロナ禍での再就職に成功した3人の女性のリアルケースから、どのように好条件の仕事を探し、就職したか、その秘訣を聞いた。
条件の合う求人を常にチェック
父母、夫、子供と暮らす片岡千絵さん(仮名・42才)は、大学卒業後、金融会社で正社員として働いていたが、育児のため退職。その後はフルタイムのパートに就いたものの退職し、ウェブデザインの勉強を行う。2020年末に短時間勤務が可能な倉庫内でのピッキング・梱包作業の仕事に就いた。
「コロナ禍でネット通販の利用者が激増し、物流業界は人手不足。私は短時間勤務のパートですが、時給980円で、数万円のボーナスも年2回出ます。景気がいいですよ」(片岡さん・以下同)
この好条件の仕事は、求人サイトで見つけたという。
「私は転職に抵抗がありませんし、新聞やウェブで求人情報をチェックするのが趣味。おかげで人の出入りが激しい会社や、時給の高い業種もわかるようになりました」
その流れで現職を見つけ、すぐに面接を受けたという。
「いまは週3回パートをしながら、ウェブデザインの仕事も業務委託で請け負っています」