徐々にパート求人が増えつつある中、主婦が採用面接にのぞむ場合、どのような点に気を付ければよいのだろうか。採用試験を受けるとき、どうしても職歴ばかりを気にしがちだが、採用担当者が見ているのは“常識力”や“人柄”だという。以下、パート就活で採用に近づくための実践的なポイントやマナーを紹介しよう。
配慮ある言動ができるか
採用面接では、履歴書や職務経歴書に書いた、「なぜこの会社を選んだのか」という志望動機と、「自分はこの会社でどんな活躍ができるのか」という自己PRを補うことになる。書類に書いてあることをそのまま繰り返すのではなく、具体的なエピソードを交えると好印象だ。面接官は、その内容と話しぶりから、自分たちと相性が合うかどうか、この職場で長く続けられるかどうかを判断している。つまり、人柄とコミュニケーション力を見ているのだ。
また、言動から垣間見える常識もチェックしている。主婦向けの在宅ワークを仲介するキャリア・マムの代表取締役社長、堤香苗さんが話す。
「“こんなことをしたら失礼では?”と想像できるかが重要です」(堤さん・以下同)
条件や待遇面に関する質問ばかりしたり、譲歩する姿勢を見せないのも、自己都合を優先する、配慮のない態度として取られる。
「いまは求人が増え、就職しやすいのは事実。とはいえ、採用する側だって、誰でもいいわけではありません。傲慢にならずに最善を尽くすことが、自分を高く売ることにつながるはずです」