【7】宮川本店の鰻のタレ
東京の有名な鰻店・宮川のタレで、出店している百貨店で購入しています。九州は鰻が盛んに食べられますが、私には若干、甘すぎるんですよ。元々出島があったため砂糖が早くから入ってきたということもあり味付けが甘めです。だから醤油も甘いのですが、私は関東の人間のため、甘くない醤油類に慣れている。そのため、スーパーで買ってきた鰻や鮮魚店の店先で買ってきた鰻には、この宮川のたれをかけます。逆に、甘いたれに慣れている人は、九州でたれを買い、東京でそれを使うと良いかもしれません。
【8】千生瓢油
唐津市鎮西町の居酒屋「千生ひょう太」の販売する醤油です。すりおろしたニンニクが入っており、とにかく牛肉を焼いた料理に合います。初めて食べた時は、塩胡椒を軽くかけた牛肉と菜の花を焼き、小皿に千生瓢油とホースラディッシュを入れ、「つけだれ」として使ったらこりゃ絶品。牛肉と醤油が合うのは定番ですが、ニンニクが見事に味をUPしてくれます。次の時は、フライパンにバターを入れ、溶けたところで牛肉と菜の花を入れ、仕上げにかけてみたらこれまた濃厚なバターニンニク醤油味になるのでした。カツオの刺身なんかにも合いそうです。
【9】創味シャンタン
これがないと、私の家の食卓が貧弱になってしまいます。何しろ一番多く作るのは、肉野菜炒めとラーメン、ちゃんぽんなのですから。ダシを取る必要もなく、一発で味を決めてくれる優秀なヤツです。味噌との相性も良く、味噌ラーメンを作る時はまず創味シャンタンでベースの味を作り、その塩分の濃度に応じて味噌で風味をつけるのです。
【10】すりごま
これはどこのメーカーのものでもいいのですが、私の食卓には必須です。何しろ汎用性が高い。ホウレンソウのごま和えのように、ごまが必須のものもありますが、高菜漬けにすりごまと味の素をかけるとこれはたまりませんぞ。あとはちゃんぽん、ラーメン、炒飯など、和風・中華風のものには何にでも合います。玉子かけご飯にさえ私はかけてしまいます。
【11】GABANのカエンペッパーパウダー
個人的な嗜好で辛いものが多くて恐縮ですが、最後はコレ。私はもう何にでもかけてしまいます。炒飯、肉野菜炒め、ラーメンなどなんでも来い。300グラムも入っているため、気兼ねなくバンバンかけます。妻はそれほど辛い物が得意なわけではないので、常に私の席にこれを常備しています。一味唐辛子を超える辛さのため、うどんなどにも重宝します。
それでは楽しい食ライフを!
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史』(小学館新書)。