【「投資初心者のつみたてNISA活用術」前編】
世の中には収入も同じくらいであるはずなのに、余裕を持ってお金を貯められる人と、そうではない人がいる。両者の間には、どんな違いがあるのだろうか。賢く資産をつくっている人は、ただお金を貯めているのではない。普通預金の金利が年0.001%にしかならないいま、銀行にお金を預けるのではなく、投資信託などに回し、コツコツ少しずつ、着実に増やしている人もいるだろう。
「投資」と聞くと、「初心者がうまくいくわけがない」「そもそも、株を買えるだけの元手がない」など、不安が先に立つ人も多い。だが、そんな不安を持つ人にも適した投資法がある。「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」に代表される「長期・積立・分散」を基本とする投資信託だ。
「長期・積立・分散」投資とは、読んで字のごとく、数年~数十年単位の長期で、複数の株や投資信託などの商品に分散して、少額をコツコツと積み立てていくやり方。つみたてNISAなら、毎月一定額を対象の金融商品(投資信託)に積み立てていくことで、年間40万円までなら、その後最長20年間、非課税で運用できる。
長く続ければ続けるほど利益が出やすくなるので、株価の上下に一喜一憂することも、慌てて売って後悔することもない。一度買ったら、ほったらかしでもいつの間にかお金が増えているという、初心者にピッタリの投資方法なのだ。