貯金ゼロから5年で580万円になった人も
「そうは言われても、ウチは毎月赤字だし、少しでも損する可能性があるなら、3000円だって使いたくない」という人もいるかもしれない。だが、3000円投資は、そんな人にこそチャレンジする価値がある。というのも「毎月3000円を投資に回す」と決めることが、先取り貯蓄としての役割を果たすからだ。
「家計が苦しいなかでもお金を増やすための基本は、貯蓄分を先取りしてしまうことです。あらかじめ先取りする枠をつくっておけば、生活必需品も衝動買いも、残りのお金の中でやりくりせざるを得なくなる」
例えば、世帯月収が30万円の人が、収入の10%の3万円を投資に回すと決めれば、残り27万円の中でのやりくりが身につくということ。それが3000円なら、やりくりもしやすい。どうせ月々3000円を先取りするなら、金利の低い銀行に預けるより、少しずつでも増える可能性のある積立投資に回しておいた方がトクというものだ。
「3000円投資は、ムダ遣いが多く、お金があればあるだけ使ってしまうような人にこそ、効果を発揮します。一度“毎月この金額を投資に回す”と決意すれば、ムダの見直しにつながり、節約上手になることすら可能。
実際、いつも赤字で貯金がなかった人が、月々3000円の投資から始めて、貯金ゼロから5年で580万円にまで増やしたという例もあります。その人は現在、月々7万円を投資に回せるようになっています」