片づけをせずに放っておくと、身の回りにものがただただ増えていくばかりだ。どこかでしっかり片づけをして、リフレッシュしたいと思っていても、なかなかものが捨てられないという人も多いはず。また、まとめて片づけるのは、時間も労力もかかるもの。であれば、常日頃から保管と手放すためのルールを決めて実践したい。そこで、賢い保管の仕方、手放し方を専門家に聞いた。
原則は、「ものは使うためにある」「1年保管して見直すルールを作る」だという。それを踏まえ、さらなるアドバイスをもらった。
まず、整理収納アドバイザーの長谷由美子さんに聞いた。
「ものの量には、家の中に入る最大量(適量)と、自分に必要な量(適正量)があり、ほとんどの人は適量を想定していると思います。その基準を適正量に変えていくと、捨てないものの量もおのずと決められます。
捨てる、捨てないの当落線上にあるものを集めて写真を撮り、お友達に『ほしいものある?』と聞いてみてください。私もやりましたが、誰一人手を挙げませんでした(笑い)。自分でも不要だな、と納得できました」
整理収納アドバイザーの中山真由美さんは、こう話す。
「捨てるか迷っているものは、食器や衣類などとジャンルを分けず、1つの『見直し箱』にどんどん入れていきます。そして1年後に箱を開け、必要かどうかをジャッジ。食器棚やたんすには本当に使うものだけが入るので、区別もつきやすいでしょう。
捨てることに罪悪感があるなら、買い取り業者に出しましょう。『ブックオフ』『エコリング』などの大手なら、海外にルートがあるので、誰かしらの手元に届きます。もっと手軽なところでいうと、私は廃品回収の日、玄関に『ご自由にお持ちください』と書いて不要品を置くことがあります。先日も電化製品を置くラックを出しておいたら、あっという間になくなりました」