冬場は掛け布団の枚数が多くて邪魔に
メーカーに勤める20代女性・Bさんは、ソファとベッドの両立を期待して、折りたためばソファになるマットレスタイプのソファベッドを購入した。だが、実際は切り替えが面倒で、どちらかの機能しか使わなくなったという。
「結局、ソファにするためには掛け布団やシーツを片づける必要がある。わかっていましたが、正直面倒です。最初こそソファとベッドに切り替えられることが楽しくて、人を呼んだりしていましたが、数か月経つとだんだん億劫になって、一度切り替えたらしばらく放置。ベッドのまま上に座って漫画を読んでいたり、逆にソファの状態で寝たりすることもしばしば。季節によって面倒さも変わりますね。夏はタオルケットだけで片づけは楽ですが、冬は掛け布団の枚数が多くなるので、邪魔。私のようなズボラな人には向いていなかったのかもしれません」(Bさん)
Bさんは現在もソファベッドを利用しているが、もはやベッドとしてしか利用していないそうだ。
自分用ではなく来客用として重宝
マーケティング会社に勤務する30代男性・Cさんは、ソファベッドは、自分用ではなく、来客用のベッドとして利用価値があると言う。
「僕はこれまでワンルーム時代には背もたれの角度を調節できる脚付きのソファベッド、そして今は脚のないソファベッドと、2種類のソファベッドを使ってきました。誰かが遊びに来たときに、ベッドではなくソファになったほうがいいかなという思いからです。ベッドとして寝心地を重視したい人は、ソファベッドといえど、マットレスをきちんと確認したほうがいいと思います。
今は1LDKに引っ越したので、ベッドとソファベッドを別々に買いましたが、僕がベッドとは別にソファではなくソファベッドを買ったのは、やはり来客時に便利そうだからです。最近はどちらかというと、ベッドがソファとしても使用できる、ではなくて、普段ソファとして使用しているものがベッドとしても使える、くらいの感覚です」(Cさん)
狭い住居では重宝しそうなソファベッドだが、ライフスタイルや性格によっては、両方の機能を使いこなせない人も少なくない様子。大型家具ゆえ、一度買ったら処分も厄介なだけに、自分の生活に合うかどうか購入前によく見極めておきたい。