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「もうパチスロは終わり」旧規則機撤去で深刻化する“パチスロ離れ”の現状

深刻化する“パチスロ離れ”に歯止めはかかるか(イメージ)

深刻化する“パチスロ離れ”に歯止めはかかるか(イメージ)

 2020年以降のコロナ禍により、大きな打撃を受けたパチンコ・パチスロ業界。「旧規則機」と呼ばれる一部の機種が2022年1月31日をもって原則的に撤去されたことで、より厳しい状況となっている。

 現在のパチンコ・パチスロ機は、2018年2月に施行された遊技機に関する新規則にのっとって型式試験が行われ、そこで適合した機種がホールに設置できるようになる。『旧規則機』とは、2018年2月より前の“旧規則”のもとで型式試験を受けた機種で、パチンコのCR機とパチスロの5号機がそれにあたる。パチンコ・パチスロ業界に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。

「本来であればもっと早く旧規則機が完全撤去される予定だったのですが、コロナ禍の影響で、2022年1月末まで設置期限が伸びていました。一部、新規則施行後に型式試験の適合を受けた旧規則機もあるので、完全撤去というわけではないものの、現在ホールに設置されている遊技機の約97%が、パチンコのP機、パチスロの6号機という“新規則機”となっています。

 旧規則機は新規則機と比べて射幸性が高い、つまり“ギャンブル性が高い”機種が多く、その点が問題視されていました。ただし一方でその射幸性の高さがファンの支持を集めていたのも事実で、旧規則機がなくなったことでファンが離れている現状があります。パチンコのP機については、そこまで射幸性が抑えられたわけではないのですが、パチスロの6号機は5号機に比べてかなり“ギャンブル性”が低くなっています。特にパチスロファンの減少は深刻化していくでしょう」(藤井氏)

 パチンコホールの全国組織である全日遊連は2月22日、組合加盟店舗の実態調査を発表。2022年1月末時点での全日遊連加盟ホールの営業店舗数は、前月末から93店舗少ない7544店舗だった。前年同月比では687店舗減となっている。また、新型コロナウイルスの感染が拡大する直前の2020年1月末の営業店舗数は8802店舗で、そこから2年で1258店舗が減ったことになる。

「コロナ禍でホールの営業店舗数はどんどん減っていますが、この1月末での減少数はかなり厳しい数字と言わざるを得ない。閉店や営業休止にまでは至らなかったとしても、パチスロの設置台数を減らすホールも見受けられます」(藤井氏)

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