緊迫するウクライナ情勢を受けて株式市場は荒い値動きが続いているが、生活者にとって気になるのが物価上昇だ。食品を中心とした値上げラッシュが続く中、資源大国であるロシアに対する経済制裁で原油価格は高騰し、一段の物価上昇リスクも懸念される。
こうしたときに頼りになるのが株主優待で、個人投資家の中には優待を上手に利用して生活コストを節約している人は多い。以下、3月に権利獲得できる優待の中から、10万円程度の資金で投資が可能な生活防衛に役立ちそうな優待銘柄を紹介しよう。(投資額やデータはいずれも3月上旬時点)。
ベルーナ(9997)
衣料品や生活雑貨などを主に手がけるカタログ総合通販のベルーナは、自社通販やECサイトで使える優待券を年2回、株主に贈っている。優待はカタログ通販優待券とECサイトのクーポン、そしてワインなどの食品の3つの選択肢から選べる。同社はホテル事業も手掛けており、軽井沢と裏磐梯のホテルに優待価格で宿泊できる優待券もプラスされる。配当利回りも約2.7%と保有の楽しみが多い銘柄だ。
【優待内容】通信販売優待券、ネット専用優待クーポン、食品またはワインから1点選択、裏磐梯レイクリゾートとルグラン旧軽井沢の宿泊優待券……100株以上500株未満:1000円分、裏磐梯1枚、旧軽井沢1枚 500株以上1000株未満:3000円分、裏磐梯2枚、旧軽井沢1枚 1000株以上:5000円分、裏磐梯4枚、旧軽井沢1枚(3月末、9月末、年2回、旧軽井沢は9月末のみ)
ヤマダ電機(9831)
家電量販店のヤマダ電機(9831)は、店舗で使える割引券が人気。店舗で使える株主優待券は、買い物1000円ごとに500円券を1枚までという制限があるので無料の買い物はできないが、最大で半額にはできる。
【優待内容】自社店舗で使える割引券……100株以上500株未満:500円分(9月は1000円分) 500株以上1000株未満:2000円分(9月は3000円分) 1000株以上1万株未満:5000円分 1万株以上:2万5000円分(3月末、9月末、年2回)
中央倉庫(9319)
京都地盤の総合物流企業。保有株数に応じたおこめ券の株主優待を実施している。3年以上の継続保有でおこめ券が追加されるうえ、配当利回りも2%以上あり、長期保有の楽しみもある銘柄だ。
【優待内容】おこめ券……100株以上1000株未満:2kg分 1000株以上5000株未満:4kg分 5000株以上:10kg分(権利確定日:3月末、年1回、3年以上継続保有で100株以上1000株未満の株主には1kg分、1000株以上5,000株未満は2kg分、5000株以上は5kg分を追加)