口座数を減らすべき
利用者はどう対策すればいいのか。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏が解説する。
「たとえば、カードでの支払いと同時に口座からお金が引き落とされるデビットカードを使い、ATMを使う回数を減らすといったやり方があります。また、銀行の口座は多すぎないほうがいい。残高や取引の多さなどで、手数料が安くなったり、無料で取引できる回数が増えたりするからです。メインとサブの2行くらいに絞るのが望ましい」
銀行選びでは“組み合わせ”に着目する方法もあると風呂内氏は続ける。
「たとえば、ゆうちょ銀行ならファミリーマート内にATMが設置されていることがあり、手数料が安いことが多いなど、よく使うコンビニとの相性で銀行を選ぶのもいい。そのうえで、手数料がかさむATMに行く回数を減らす取り組みが重要になる。銀行側にコストがかかっていることなので、流れは止めがたいです」
時代の流れを意識した行動が必要となるわけだ。
※週刊ポスト2022年3月18・25日号