淹れるまでの手順も、洗うのも面倒で…
コーヒーメーカーからインスタントコーヒーに移行したという人もいる。IT企業に勤務する30代男性・Bさんは、「もちろんコーヒーメーカーで淹れたコーヒーのほうがおいしいですよ」と前置きしたうえで、自分には向いていなかったと語る。
「コーヒーは好きなので、豆も挽ける本格タイプのコーヒーメーカーを買いました。でも時間がない時に水を入れてフィルターをセットして、豆を投入するといった一連の手順が面倒だったし、後の手入れも億劫でした。特に僕の持っているコーヒーメーカーの場合、フィルターが金属タイプなので、豆を捨てるのが大変。場所がかさばることもネックでした。
豆の挽き方や温度なども設定可能だし、香りもいい。その日の気分で豆を替えて味や香りを楽しみたいみたい時ならいいんですが、僕は家でゆっくりコーヒーを飲むというよりは、飲みたいと思った時にすぐ飲みたいタイプ。豆も、毎回挽くのではなくお店で粉にしてもらうのでいいかなと」(Bさん)
Bさんは、“楽さ”を優先した結果、結局インスタコーヒーにたどり着いた。
「結局今はインスタントコーヒーです(笑)。誰かに淹れるのならともかく、自分のためだけなら十分かなという結論です」(Bさん)
コスパを考えてドリップパックコーヒーに移行
ドリップパックコーヒーに移行した人もいる。食品会社に勤務する30代女性・Cさんは、自分にはコーヒーメーカーは向いていなかったと振り返る。
「私はカフェイン中毒気味なので、生活にコーヒーは欠かせません。最初に買ったコーヒーメーカーは、ステンレスポットに直接コーヒーが注がれるタイプでしたが、やはり時間が経つと風味が飛ぶように感じました。次に買ったのは、カプセル式のもの。コーヒー豆もいろいろあるし、何よりそのまま捨てればいいという手入れの楽さが気に入っていました。でも、1杯あたり80円くらいかかって、たくさん飲む私にはコスパはイマイチ。