キャリア

なりたいのは「煉獄さん」…キャリアシート記入が苦手な若手社員たちの本音

若手社員のキャリアシート記入への苦手意識はどこから来るのか?(イメージ)

若手社員のキャリアシート記入への苦手意識はどこから来るのか?(イメージ)

 直近の目標から、会社生活を送るうえでのキャリア・ライフプランなどを記入する「キャリアシート」。会社員であれば、所属する上司や人事部から提出を求められたという人も増えているのではないだろうか。だが、いざ書き始めてみると、なかなか書けないという人もいる。やっとの思いで書き終えて提出したのに、ダメ出しされてしまうことさえある。キャリアシートを記入するうえでのハードルはどこにあるのか、そこに苦手意識を持つ若手社員の声から探った。

スカスカな言葉を並べて空白を埋めればいいの?

 食品メーカーに勤務する入社3年目の女性・Aさんは、新卒時に配属された営業部にいた時はキャリアシートの記入にあまり苦労することなく、無難に回答していたと振り返る。

「うちの会社では、キャリアシートは毎年提出しなくてはいけません。営業部だった頃は、“どこそこの会社からどういう案件で、年間いくらぐらいの売り上げを目標にする”みたいに数字を書けば問題なかったので楽でした。ギリギリ達成できそうで現実味がある数字で、意欲をアピールするのがコツでしたね」(Aさん)

 だが、営業部署から経営部門に異動になったことで、状況は変わった。一転してキャリアシートが書けなくなり、頭を抱える事態に陥った。

「経営部門では、まず『具体性』を書けないので、困りました。どう考えても何も出てこなかったので、仕方なくだだっ広いスペースに『がんばります』って一言書いたら、上司から呼び出しをくらい、『最初だけお手本を示してやる』として赤字がてんこ盛りに入って戻ってきました。細かいことは覚えていませんが、『○○の業務を○○部門とコミュニケーションを図りながら、積極性をもって円滑に遂行する』みたいな感じです。

 その時に、社内の文書っていうものはスカスカな言葉を並べて、空白を埋める技が磨かれるものなんだなと、感心しました。内心、それって結局『がんばる』ってことじゃん?と思いましたが、どうがんばるのかが大事なようです。ただ、どうがんばるのか、って言われても、『遅刻しない』とか『定時までに仕事を終える』とかしか思い浮かばず、上司を呆れさせましたね。いまだに苦手です」(Aさん)

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