「ABEMAの収入は、広告収入、プレミアム会員やオンデマンドサービスによる課金収入、競輪のネット投票サービス『WINTICKET』などの周辺事業による収入が3本柱になっています。現状は開局以来赤字が続いていますが、最近は周辺事業によるマネタイズが好調です。今後も『WINTICKET』を中心とした事業に力を入れていくであろうことを考えると、もっと年齢層が高い視聴者に向けた番組も増えていくと思います。
W杯についても、やはり若い世代よりは30代、40代以上がメインターゲットとなるので、その先には『WINTICKET』などの利用者増加を見据えているはず。今後のABEMAがいかにして中高年以上を取り込んでいくのかは、大きな注目ポイントです」(大塚氏)
今回のW杯全試合無料配信がABEMAにとっての大きなターニングポイントとなる可能性も高い。“ABEMAは若者向けだから……”と手をつけてこなかった大人たちが、毎日ABEMAをチェックするようになる日も来るかもしれない。