普段からリモートで仕事をすることも多い大野さんは、必ずしもすぐに東京に帰らなければいけない状況ではなかった。だからこそ、当日や翌日の高速バスを予約するのは難しいと判断し、まだ空きがあった2日後の予約を取る判断を下せたという。
「19日の予約もあまり空きがない状況だったので、早めに予約できたのはよかったですね。あの時点で当日や翌日にこだわって空きを探していたら、その間に2日後の予約も埋まっていたと思います」
時間によってホテルの価格が大きく変動
結局、そこから仙台に追加で2泊することになった大野さんは、仙台駅行きの路線バスの中で、当日と翌日のホテルを確保する。
「仙台駅周辺のホテルは軒並み価格が高くなっていました。平日で5000~6000円くらいのグレードのホテルが、地震発生後は1万円くらいといった感じです。予約もかなり埋まっていて、私のように滞在を延長した人も多かったのかなと思います。ちなみ私は、女性限定のプランがたまたま空いていたので、その部屋を2連泊で予約しました」
大野さんによれば、ホテルの予約状況はその後大きく変動していったという。
「17日朝の時点で1万円くらいだったホテルが、昼くらいには7000円くらい、さらに18日に確認してみたら、4000円くらいまで下がっていました。おそらく新幹線の事故で仙台まで来られなくなった人のキャンセルが相次いだのだと思います。私ももう少し遅く予約していたら、割高で泊まることはなかったのかもしれませんが、それでもやはり宿を確保することが最優先ですから、仕方なかったと思います」