ロボット掃除機のために片付けをする羽目に
共働き家庭にも変化が起きているようだ。IT企業に勤務する30代男性・Bさんは妻と2LDKのマンション暮らしだ。ロボット掃除機を愛用していたが、最近スティッククリーナーを使用するほうが増えたという。
「うちは共働きで、正直、家事は時短家電に頼りっきり。ロボット掃除機はドラム式洗濯機、食器洗い乾燥機とともに“三種の神器”でした。でも在宅勤務になると、家事にかけられる時間が増えた一方で、2人が家にいるぶん部屋も散らかるようになり、ロボット掃除機のために片付けなくてはならない羽目に……。机と椅子も新たに購入したので、ロボット掃除機が掃除をしにくい部屋になってきました。どうせ片付けるんだったら、そのまま掃除してしまったほうが早いので、フロアワイパーとスティッククリーナーを使うことが増えました」(Bさん)
買い替えタイミングでスティック型に乗り換え
メーカーに勤務する20代・女性Cさんは、1DKの一人暮らし。引っ越し祝いにもらったロボット掃除機を2年半ほど愛用してきたが、吸引力が落ちてきたため買い替えを検討した。しかし、Cさんが新たに購入したのはロボット掃除機ではなく、スティッククリーナーだった。
「広々としたフロア掃除ならともかく、狭い部屋では、スティック型でこと足りる。元々ロボット掃除機に憧れていましたが、そもそも一人暮らしの人にはオーバースペックでした(笑)。ロボット掃除機って、一度は買ってみるものの、次に掃除機を買う時はスティック型、という人も案外いるのではないでしょうか」(Cさん)
ロボット掃除機のメリットは十分理解しつつも、コロナ禍のライフスタイルの変化とともに、掃除のあり方が変わったという人は少なくないようだ。