また、これには首都圏ならではの理由もある。中山氏が続ける。
「首都圏は都心から1時間離れた郊外でも、駅前周辺の生活利便性は都心とそう変わりません。大阪だと1時間離れると景色も変われば言葉も変わってくる。賃料も、本厚木と池袋では倍も違う一方、名古屋・大阪・福岡は中心部と郊外の家賃に大差はなく、住み替えのモチベーションにならないのです」
同ランキングによると、本厚木の1LDKの平均家賃は約7万円。2位の大宮は同約9万円、3位の柏は同約8万円と、いずれも10万円を下回る。
厚木市周辺にはゴルフ場や温泉などのレジャー施設やハイキングを楽しめる山など、自然豊かな場所が多いことも魅力になっている。コロナ以前の生活を望む気持ちとは別に、郊外に移るという選択肢が生まれたようだ。
※ニューノーマル研究会編『ウィズコロナ時代に後悔しない 暮らしの新常識109』より一部抜粋、再構成