新生活が始まる4月。この機会にムダを見直し、節約や貯蓄に励む決意をする人も少なくないのではないだろうか。「まず何から始めたらいいのかわからない」という人に向けて、貧乏体質から抜け出して貯める方法を、元国税マン芸人・さんきゅう倉田に聞いた。今回は「貯金編」。【全5回の第2回。第1回から読む】
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【貯金編】銀行口座は2つ持つのがコツ
倉田が貯金のコツとして提唱しているのが、口座を2つ作って「やりくり用」と「貯蓄用」で使い分ける方法だ。
「これは、もらった給料を用途別に封筒分けする節約法を源流とする“先取り貯蓄”というスタンダードな方法です。
別掲図のようにAとBの2つの預金口座を準備し、1か月の収入が20万円なら15万円を口座Aに、5万円を口座Bに分けて入れます。そして、口座Aの15万円を使って生活し、貯蓄用の口座Bには絶対手をつけない。“余ったら貯金”という甘い設定ではなかなか貯蓄できないので強制的に先取りするのです。ただ、貯金額をやたら高くしても非現実的で続きません。収入の20%前後を目安にしましょう」(倉田・以下同)
そして、口座Aは固定費の支払いが済めば、全部使い切ってOK。そこでの余剰金を自分や将来への投資を行うかどうかは本人の考え方次第。
「先取り貯蓄はどんなことがあっても絶対手をつけないというルールを厳守すること。ただ100万円貯まるとつい使いたくなるので、ある程度貯まったら、引き出しにくくて元本割れしない別の銀行に預け替えることも重要です」