コロナ禍では外で飲む機会が減った代わりに、「家飲み」が増えた。総務省の「家計調査」(2021年)によると、働き盛りの45~49歳の勤労者世帯で家計に占める酒類の出費はコロナ前の2019年と比べて21.9%も増加。
一方で、同じ年代の男性の“小遣い”は減るばかりで、2021年には月1万円割れの「9678円」に。こちらは酒代とは対照的に(2019年比で)22.3%も減少しているのだ。そうなると、迫る酒類の値上げは見逃せない。
「特に昨今の情勢から『輸入ワイン』の値上げが顕著です。なかには50%近く値上がりする予定の商品もあります。ただワインは温度管理など保管に注意が必要なので、大量のまとめ買いには適しません。なによりお酒などの嗜好品は、たくさんあるとつい消費してしまうので、買いだめする場合も適量が好ましい」(丸山氏)
この先も“値上げ地獄”が広がるのは避けがたい状況が予想される。今できる対策を講じて、1円でも多くムダを削り出すことが必要だ。
※週刊ポスト2022年4月29日号