買い物時にポイントカードの有無を尋ねられるケースが増えたが、“ないです”で終わりにしていないだろうか。
「物価高と超低金利の局面では、家計にとってポイントの恩恵は大きい」。そう指摘するのは、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏だ。
「一般的なポイントでは100円の買い物をするごとに1ポイントが貯まります。1%の還元率というのは、普通預金の金利より断然良い。これを機に『ポイ活(ポイントを集める活動)』を始めてみるのもいいでしょう」
様々なポイントカードがあるが、効率よく貯められるのは提携している店舗が多いものだ。
「楽天ポイント、Pontaポイント、Tポイント、dポイントが『4大共通ポイント』と言われ、提携するお店が多い。どのポイントにするか迷ってしまう人は、契約している携帯電話会社で選ぶとよいでしょう」(丸山氏)
Pontaポイントはau、dポイントはNTTドコモとahamo、楽天ポイントは楽天モバイルの携帯料金に応じて付与される。
「共通ポイントなら朝コンビニに立ち寄った時や昼・夜の外食など、日常の様々な支払いでポイントを集められます。また、今までの通信料で貯まっているポイントを見逃している人も多いので確認しましょう」(丸山氏)
そうした仕組みを理解し、1つのポイントに集約すると貯まりやすい。
「電気やガスなどの公共料金や通信費、保険料やガソリン代など月々の固定費をポイントが貯まるクレジットカード払いにすれば、自然に積み上がります。また、妻や子供が家族カードを利用すれば家族の買い物額相当のポイントを合算できます」(丸山氏)