「右に住所、中央に名前」って常識じゃないの?
宛名に関するミスに驚いた人もいる。人材紹介会社に勤務する30代男性・Bさんは、会社や部署宛にする時は『御中』をつけることを説明し、表記方法を調べる指示とともに「株式会社〇〇、□□部御中で」と伝えた。……つもりだったが、持ってきた封筒に書かれた言葉に絶句した。
「『株式会社○○ウォンチュー □□部ウォンチュー』と書いてあり、驚いて声が出ませんでした。悪ふざけかと思い、新人に『AKB48のファンなのかな?』と嫌味で聞いてみたら、『そんな曲ありました?』と逆に笑われました。漢字を調べろと言ったつもりでしたが、『言ってる意味がわからなかったので、カタカナで書けば間違いないだろうと思った』とのこと。直接書いて教えないといけなかったと反省しました」(Bさん)
宛名書きは、縦書きの場合、右に住所、中央に名前というスタイルが一般的だが、新人たちは、人によって書き方にクセがあって困ったという。
「隅の方にまとめて書いた人もいれば、担当者の氏名が先で、後から住所というようにユニークな書き方をする人もいました。今では郵便に関するルールはどんなことでも常識だと思わず、『お手本』を事前に用意して、新人にはこれに沿った形で書いてもらうようにしています」(Bさん)