世界各国で報告される添加物の危険性
食品添加物は食べ物の形状を整えたり、味の向上や日持ちを良くするためなどに使用される物質の総称で、国は現在829品目を認めている。
安全性が確認されているとの建前だが、鵜呑みにはできない。世界各国で添加物の危険性が続々と報告されているからだ。
とりわけ中高年男性が摂取しやすい食品には、健康被害が懸念される添加物が多数入っている。
その代表例が「人工甘味料」だ。糖質オフブームに乗り、健康目的でゼロカロリー飲料を飲む人は多い。これらの飲料は、甘さを出すため糖類に代えて人工甘味料が添加されるケースが大半だが、最近、人工甘味料の発がんリスクを指摘する調査結果が公表された。
今年3月、フランスの国立保健医学研究所で、10万人以上を対象に食事と発がんリスクの関係を調べる大規模調査が行なわれた。その結果、人工甘味料の「アスパルテーム」と「アセスルファムK」の摂取量が多いと、大腸がんと乳がんのリスクが増加した。
元ハーバード大学研究員で内科医の大西睦子氏が指摘する。
「アスパルテームの摂取ががんリスクを上げることを示唆する研究は複数あり、2005年にイタリアで行なわれた動物実験では、白血病をはじめとした血液がんとの関連を裏づける結果が出ています」