地方移住をサポートするNPOふるさと回帰支援センターの担当者は、こう指摘する。
「田舎は共同作業する場面が多く、コミュニケーションが上手くない人は都会で暮らしたほうがいいでしょう。よく調べず移住を決めると田舎独特の事情や風土に苛まれやすいので、地域との繋がりをサポートする仕組みを備える自治体や地方移住を支援するNPOなどで、最低限の地域の情報を集めてからにしたい」
退路を断つのではなく、残しておくことも大事だ。
「持ち家は手放さず、まずは1年ほどの“体験移住”がお勧めです。とりあえず賃貸に住んでみて、田舎暮らしが合わなければすぐに帰れるようにしたい」(柘植氏)
憧れだけでは生活は成り立たない。
※週刊ポスト2022年5月27日号