今後は、現役時代にひとつだけできなかった“あること”にも挑戦したいという。
「ロシアのコーチに、表現スポーツなので『恋愛をしなさい』と言われてきました。でも年間のほとんどを学校にも行かずに練習漬けの毎日で、出会いもきっかけもなく、恋愛経験は皆無でした。
現役を引退し、いろんな場所へ行けるようになった今、どこへ行っても一緒に楽しく過ごせるような方に出会えたら良いなあと思っています。そしてその方と色んな場所を見たり、訪れたりして、より世界を広げれたら良いなと思っています」
長年培ってきたトップアスリートとしての経験を後輩たちに伝えながら、会社員としての新たな業務にも挑戦する“二刀流”生活を始めた松原さん。彼女に限らず、コロナ禍になってから「リモートワーク」など働き方にも変化が出てきている。今後はアスリートのキャリア形成もより多様化する時代が訪れるに違いない。
■取材・文/河合桃子