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太陽光パネルの「2030年問題」 大量廃棄時代に備えるリサイクルとリユースの現場

太陽光パネルの熱分解処理装置を開発・販売する新見ソーラーカンパニー社長、佐久本秀行氏(撮影/古川章)

太陽光パネルの熱分解処理装置を開発・販売する新見ソーラーカンパニー社長、佐久本秀行氏(撮影/古川章)

 同社は2015年から開発に取り組み、超高温の水蒸気で樹脂を気化させる手法に着目。二酸化炭素を排出せず各素材を高純度で抽出する技術を編み出し、特許を取得した。このアイデアをもとに制作したプロトタイプの装置は、先行販売分の3台の売却先がすでに決定。年内に追加予約も受け付ける予定だが、すでに400社以上から問い合わせが入っているという。

 現時点でも、台風や地震などの自然災害が発生するたび、壊れたパネルが処分場に山積みとなる。パネルのリサイクル技術普及は、時間との勝負だ。

熱分解装置を通ってきた後の、脆くなった太陽光パネルの姿。ここからは手作業で各素材に分類していく(撮影/古川章)

熱分解装置を通ってきた後の、脆くなった太陽光パネルの姿。ここからは手作業で各素材に分類していく(撮影/古川章)

パネルから得られた、ガラス、太陽電池セル、銅線。どれも純度が高いため再利用しやすい(撮影/古川章)

パネルから得られた、ガラス、太陽電池セル、銅線。どれも純度が高いため再利用しやすい(撮影/古川章)

ソーラーパネルの構造

ソーラーパネルの構造

熱分解装置の完成イメージ

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