天丼チェーンの『天丼てんや』が6月16日より、34品目中14品目について、10~30円の値上げを行う。これまで“ワンコイン”だった看板メニューの「天丼」は500円(税込、以下同)から530円となる。
主な値上げメニューは以下の通りだ。
「天丼」500円→530円
「野菜天丼」580円→590円
「天ぷら定食」700円→730円
「野菜天ぷら定食」780円→790円
「天ぷらそば(うどん)温・冷」700円→730円
「野菜天ぷらそば(うどん)温・冷」780円→790円
「単品・小そば(うどん)温・冷」250円→270円
「単品・そば(うどん)温・冷」350円→370円
「生ビールセット」650円→680円
今回の値上げについて、外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「てんやは、やはり“ワンコイン”で天丼を食べられるというのが大きなウリと言えました。昨今の原材料費や物量費の高騰を考えると、値上げは仕方ないことではありますが、“脱ワンコイン”を残念がる消費者がいることは間違いないでしょう。
今回の価格改定を見ると、基本的に低価格メニューが値上げしている形になっています。『小そば』と『そば』はともに20円の値上げなので、『天丼』の『小そばセット』や『そばセット』は合計で50円の値上げです。“天丼だけでは物足りない”ということで、ボリュームを求めて『小そば』や『そば』を注文していた人にとっては、“痛い値上げ”と感じることでしょう」
天ぷら4種と生ビールがセットとなった「生ビールセット」も650円から680円に値上げされる。
「『生ビール』は1杯430円なので、値上げ前なら天ぷら4種を220円で食べられるのが『生ビールセット』。“ちょい呑み”にはもってこいの、コスパの良いメニューとして人気です。こちらも30円値上げするということで、これまでの割安感が薄れてしまうのは、やや残念ではありますね。この『生ビールセット』の値上げで、てんやにおける“ちょい呑み需要”にどれほど影響が出るのかは気になるところです」(小浦氏)