光熱費、食料品、ガソリン代、調味料…
主婦・主夫たちが値上がりを実感している上位10項目について、以下、具体的に見てみよう。
【*『しゅふJOB総研』が「生活費の上昇」をテーマに就労志向の主婦・主夫計634名へ行ったアンケート結果(実施期間は2022年3月23~30日。複数回答。「割合」は、全回答者中、その項目を挙げた人数の割合を示す)。「生活まわりのどんな費用が高くなっていると感じますか?」の問いに対する回答】
【1位】光熱費(水道・電気など)…80.7%
電気代は2021年9月から毎月値上がりし、過去5年間で最高水準に。東京電力が4月27日に発表した標準家庭ケースの6月の電気料金は8565円で、昨年6月の6913円と比べると2割以上も高くなっている。水道料金も各地で値上げが相次ぎ、福岡県飯塚市では、4月請求分から平均35%値上がり。
【2位】食料品(調味料を除く)…75.2%
食料品は全般的に値上がりしているが、特に小麦粉製品の高騰が深刻。山崎製パンの場合、1月に食パンを平均9%値上げしたのに続き、7月にはさらに平均8.7%値上げすると発表。ほかにも、玉ねぎは天候不良による出荷量減少の影響から前年比約3倍と、野菜の高騰も続いている。
【3位】ガソリン代…71.7%
原油価格の高騰により、ガソリン価格は上昇を続けていたが、政府による石油元売り会社への補助金支給が始まると価格は徐々に下がり、現在のレギュラーガソリン全国平均価格は171.1円(資源エネルギー庁が5月11日発表)となっている。補助金がなければ200円超えが続くと予想される。
【4位】調味料(塩・砂糖・油など)…57.9%
砂糖は2021年に3回も出荷価格が値上げされており、1985年以来の高値水準。キッコーマンのしょうゆは4~10%、食用油メーカー大手のJ-オイルミルズは1kgあたり60~400円以上、ミツカンの家庭用食酢関連商品は3~10%、キユーピーのマヨネーズやドレッシング類は2~10%の値上げ。
【5位】生活用品(ティッシュペーパーなど)…53.1%
原材料費や物流コストの上昇から、紙製品が相次いで値上げ。ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの「エリエール」は15%以上、「クリネックス」は10%以上値上げされている。このほか、花王の「アタックZERO」などの衣料用洗剤は改良販売に合わせて容量5%減の実質値上げ。
【6位】通信費(携帯電話など)…32.1%
携帯電話料金は、大手キャリアでも格安プランが登場しているが、端末価格は高騰。これまでのプランを継続している人ほど割高と感じているよう。
【7位】お菓子…30.8%
スナック菓子も今年に入って値上げが続き、6月からはロッテのお菓子やアイスクリームなどの166品目が値上げ。「雪見だいふく」は140円が150円に。
【8位】配送費(郵便・宅配など)…28.3%
通販サイトなどの配送料の見直しが続いている。フリマアプリのメルカリは6月16日から、ゆうゆうメルカリ便のゆうパケットは200円→230円に。
【9位】嗜好品(たばこ、酒など)…26.5%
たばこは増税に伴い昨年10月に値上げ。宝酒造は酎ハイなど220品目を6月から1~8%値上げ。アサヒビールも10月からの値上げを発表。
【10位】公共交通費(電車・バスなど)…20.8%
バス運賃は路線バス、高速バスともに今春から各社で値上げされている。鉄道各社は国土交通省に値上げを申請し、来春から新運賃になる見込み。
※女性セブン2022年6月9日号