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今も根強いニコニコ動画ユーザーが感じる「他の動画サイトにはない魅力」

「ニコニコ動画から離れられない」というユーザーも(2019年のニコニコ超会議。時事通信フォト)

「ニコニコ動画から離れられない」というユーザーも(2019年のニコニコ超会議。時事通信フォト)

 スマホやネット回線の高速化とともに、急速に普及したネットでの動画視聴。その代表格と言えるのはYouTubeだが、「ニコニコ動画」もまた忘れてはならない存在だろう。2021年12月に15周年を迎え、ボーカロイド(ボカロ)曲、歌い手、踊り手など独自のネット文化を発信し、カルチャーを牽引してきた。しかし、隆盛を極めたニコニコ動画も、次第に存在感が薄れてきたのは事実。そうした中で今でも、ニコニコ動画を視聴し続けているユーザーたちに、他の動画サイトにはないその魅力を聞いてみた。

カテゴリやタグ検索が使いやすい

「YouTubeとニコニコ動画のどちらが優れているとか、そういう問題ではなくて、私にとって居心地が良い“住み慣れた家”みたいな存在が、ニコニコ動画なんです」

 そう語ってくれたのは、メーカーに勤務する20代男性・Aさんだ。YouTubeの視聴もするが、ボカロ曲や歌い手、マッシュアップ曲などを聞く時は、ニコニコ動画を利用するという。

「カテゴリやタグ検索が使いやすくて好きですね。見たいものにたどり着きやすいし、自分好みの新着動画や“新人”も見つけやすい。作品が埋もれにくいのも魅力だと思います。視聴した動画で利用された親作品、反対にその動画を利用して作られた子作品が整理されているコンテンツツリーも個人的には好きですね。“親子”を楽しめて世界が広がります」(Aさん)

 そんなAさんだが、ニコニコ動画を視聴していて寂しさを覚えることも多くなったという。

「ニコニコ動画に上げなくなったボカロPや歌い手さんも増えてきているように思います。ニコニコ派としいては寂しいですが、ニコニコ動画がインディーズシーンだとすると、YouTubeはメジャーシーンなのかもしれません。そういう意味で新たな“旅立ち”を喜ぶべきなのでしょうか……」(Aさん)

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