毎月定額の動画配信サービスが隆盛を誇っているが、サブスクにずっとお金を払っていると、気づけば大きな出費につながっているケースもある。家計のためにはどれか減らせばよいのだが、解約の手続きも面倒くさいし、「全部が見たいわけじゃないけど、いくつか見たいものがある」などと理由をつけて、結局そのままに加入し続けたりする。はたして、動画のサブスクサービスとどう付き合うのが正解なのか。
ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、昨年来、スポーツ専門のビデオ・オン・デマンド・サービス「DAZN」の年間契約をしているが、この5月で解約しようと考えているという。中川氏が動画のサブスクサービスとの付き合い方を考えた。
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元々DAZNに加入したのは昨シーズン、私の好きな阪神のルーキー・佐藤輝明が開幕直後からボコボコとホームランを打ちまくり、チームが強かったからです。「こりゃ、今年は見られる日は必ず見るか! ここじゃサンテレビは見られないし、阪神のファンクラブに入っているわけでもないので『虎テレ』も見られないからDAZNに加入だ! プレミアリーグとかも見られるし、阪神戦が中止の日は別の試合も見られるしね♪」という思いで年間契約をしました。
当時は月間プランが1925円で年間プランが19250円でした。つまり、月1604円です。実際に球場へ行くことを考えれば、かなり格安です。阪神も強かったので、それなりに満足してシーズンを終えました。しかし、CSで巨人にボコボコにされたのには落胆しました。
そして、今シーズンのヤクルトとの開幕戦、期待しながら見ていたら8回までに8-1と大差をつけて「こりゃあ幸先いいわ、ビールがうまい!」と思っていたらあれよあれよという間に追いつかれ、最後は10-8で負けてしまうという大惨事。中継ぎとして期待されていた齋藤友貴哉が炎上し、昨年の勝利の方程式・8回の男である岩崎優も齋藤が残したランナーをホームに返す結果に。そして1点差で迎えた9回、新抑えの切り札として期待されていたケラーも炎上し、まさかの逆転負けで開幕戦を落としてしまったのです。
そしてそこから、見事なまでの開幕9連敗! 4月の時点で首位ともう10ゲーム以上離されてしまっています。佐藤輝明はホームランを量産するも、「どうせまた負けるんだろう……」とすっかり試合を見る気もなくなってしまいました。
というわけで、私のDAZNの年間契約は5月に終わるので、そこで退会することにしました。同サービスは今年の2月から月間プランが1925円から3000円に値上がりし、年間プランも19250円から27000円になっています。