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遺産目当ての口出し、負の遺産の押しつけ…「親戚との相続トラブル」の実例

知らないと大トラブルも!「叔父・叔母からの相続」必須知識15

知らないと大トラブルも!「叔父・叔母からの相続」必須知識15

「負の遺産の押しつけ」(48歳・Bさん)

 遠い親戚の相続トラブルに巻き込まれることも。

〈亡くなった伯母が滞納した自動車税5万円を納付してほしい〉──。

 ある日、Bさんの元にこんな通知が届いた。送り主は、Bさんの住まいから500km以上離れた町の役所だった。

「役所に問い合わせると、伯母には複数の相続人がいるが全員相続放棄し、順を追って私にたどりついたとのこと。私も相続放棄しようと思ったら、とんでもなく面倒な手続きを求められた。具体的には自分の戸籍謄本、亡くなった伯母の出生まで遡った戸籍一式、除籍謄本、すべての相続人を特定する戸籍などを集めて家裁に申し立てる必要があり、書類集めでヘトヘトになりました」(Bさん)

 司法統計によると近年の相続放棄は年間約24万件で、30年間で5倍以上に増加した。それだけ「マイナスの財産」を残す人が増えたと考えられる。司法書士の椎葉基史氏が指摘する。

「目立つのが、親の死後に廃墟となった不動産です。子が相続放棄すると順を追って甥や姪に、役所などから『あなたは相続人なので、きちんと管理してください』と、廃屋の写真を添付した通知が届くことがあります」

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