田舎の父から十分な金銭を生前贈与された独身の長男が父の死後、「あとは知らん」と不動産を含めすべて相続放棄した厄介なケースもある。
「この場合、相続人である他の兄弟に負担がかかります。固定資産税や維持管理費がかかる土地や建物、田畑を処分したくても、親戚から『先祖代々の土地を売るな』と横やりが入る。それなら維持費用を出してくれと言っても、『お前らが相続したのだから自分で払え』と取り付く島がない。田舎ほど、口は出すけど金を出さず、毒のような影響を与える『毒親戚』が多い」(米田氏)
※週刊ポスト2022年6月10・17日号