さまざまなものが値上げしている昨今、電化製品もまたその対象となる。たとえば、電動アシスト自転車であれば、6月から価格改定になり2万円ほど上がるモデルも……。電化製品はいまのうちに買い替えるか、しばらく使い続けるか──。電気・ガス代も踏まえ、電化製品の“2択”について、節約の達人に意見を聞いた。節約アドバイザー・丸山晴美さんと家計簿・家計管理アドバイザー・あきさんがアドバイスする。
有償修理vs新品に買い替え
【達人の見解】繰り返し修理するなら買い替えを
10万円以上する大型家電製品は、保証期間が過ぎた後、買い替えるか有償修理に出すか悩ましい。「電動自転車のタイヤ交換など電気系統に影響がない範囲の取り換えなら、修理の方がいい。繰り返し故障する可能性があるなら買い替えの方がお得な場合も」(丸山さん)。
旧エアコン+サーキュレーターvs新品のエアコン
【達人の見解】購入から10年以内なら使い続けた方が安い
10年前のエアコンと近年のエアコンの、冷房と暖房を使って通年運転した期間消費電力量の差は、わずか5%程度。年間の電気代に換算すると、2011年製が845kWh×27円/kWh=2万2815円、2021年製は806kWh×27円/kWh=2万1762円。その差は1053円である(1kWhあたりの料金単価27円の場合)。
「20年近いエアコンならともかく、まだ10年モノであれば、取付工事含め10万円近く出して買い替えるより、涼しい空気を効率よく循環させる数万円のサーキュレーターを買った方が導入コストは低いと思います」(丸山さん)
一方、取扱説明書に書かれている製品の耐用年数を見て、年数が超えていれば、節電効果の高い新品に買い替えた方がいいとは、あきさんの意見。
「10年くらいなら使い続けますが、15年以上経っていれば買い替えを検討します」(あきさん)