治療費を現金でしか払えない病院も多い
IT企業に勤める30代男性・Bさんは、キャッシュレスの楽さにすっかり慣れ、今はほとんど現金を使わなくなったという。
「スーパーやコンビニでの買い物、外食など、多くのシーンで現金を持ち歩かなくても済むようになりましたよね。最近では現金しか対応していないということがわかると、避けるお店もあるほどです」
そんなキャッシュレス派のBさんだが、まだまだ完全キャッシュレス生活には移行できない、と語る。
「キャッシュレスに対応してない病院、駐車場、コインランドリーが結構あるんですよね。特に僕の通っている病院は、どこも現金。僕は現在、矯正歯科に通っているのですが、矯正にかかわる自由診療はカードで払えるのに、虫歯なんかの保険治療は現金のみなんです。ずっと矯正代しか払っていなかったので、すっかりその病院では全部カードで払えるものと思っていたら、先日見つかった虫歯の治療代は現金と言われて、慌ててATMにお金を下ろしに行きました。
コインパーキングで出る時に現金しか使えないことがわかって、駐車料金100円のために奔走したことも……。近くにコンビニもなく、走り回って、出る時には時間超過で200円になっていました(笑)。あと、キャッシュレスに慣れ過ぎて、おつりを取り忘れてしまうこともありました。現金主義の店がある限り、完全キャッシュレス生活に移行できないのが実情ですよね」(Bさん)