今後はますます高級ラーメン店が増えていくのではないかと、小浦氏は予想する。
「たとえば、パスタなどは庶民的なお店でも1000円くらいはしますし、そばやうどんも同様。それらに比べると、ラーメンの価格はこれまで安すぎる水準だったともいえます。原価率から言えば、ラーメンはむしろ他の麺類よりも高く、もっと価格が上がってもおかしくない。また、今後“高級ラーメン”が当たり前になっていけば、庶民的なラーメンと高級ラーメンとで棲み分けもできてくるはず。業態に幅ができれば、ラーメン文化そのものも、どんどん発展していくでしょう」
飯田商店の価格改定は、日本のラーメンの歴史において、重要なターニングポイントとなるかもしれない。