今年も暑い夏がやってくる。少しでも居心地の良い自宅環境を整えるうえで、家電の力は欠かせない。暑さ対策や快適な空間作りのためには当然エアコンは必需品だが、その一方で、従来型のプロペラが回る「羽あり扇風機」を使わなくなった人たちがいる。それは、どのような事情からなのだろうか。羽あり扇風機から、羽なしや送風機などに切り替え、“羽あり扇風機離れ”した人たちに話を聞いた。
羽あり扇風機は場所を取りすぎる
メーカーに勤務する30代男性・Aさんは、在宅勤務に移行してから家具や家電が多くなり、部屋が狭くなったと感じていた。
「デスクや椅子だけでなく、ゲーム機や空気清浄機など家具や家電の数が増えました。以前より家が狭く感じるようになり、冬に電気ストーブを置くのも躊躇したのに、夏に羽あり扇風機のような大きい家電を置くのは厳しい。物置に置きっぱなしで、2シーズンくらい使っていませんでした」(Aさん)
今年も羽あり扇風機の出番はないだろうと思っていたAさんだが、在宅勤務中に「扇風機があればいいなあ」と感じる機会があった。そこで、省スペースで利用できる「羽なし扇風機」の購入に踏み切った。
「エアコンをガンガンにかけるのもありですが、設定温度を下げれば電気代もかさみそうで気が進みません。でも、場所を取る従来型の扇風機も使う気になれませんでした。そんな時、ヒーター・空気清浄機・扇風機の3役を1台にまとめたものを発見。少しでもスペースの無駄を除きたかったので、僕には最適でした。これで今年の夏対策は万全です」(Aさん)