サーキュレーターの方が涼しく感じる?
サーキュレーターに切り替えた人もいる。扇風機は人の体に風を当てて涼しくするものだが、サーキュレーターの目的は空気の循環で、羽根あり扇風機と比べて羽根も小さい。IT企業に勤務する30代女性・Bさんは、実家から持ってきた古い羽あり扇風機を使っていたが、次第に使用頻度が落ちていった。
「もともと、扇風機の風がちょっと苦手でした。自然の風ならいいのですが、なんだか断続的に風にあたっていると肌が乾いているような気がして、不快感がありました。しかも、首振りにするとテーブルの上の資料とかティッシュの箱とか、よく吹っ飛んでいくし(笑)。手入れの面でも、羽部分にほこりが貯まりやすくて面倒だったので、次第に使わなくなりました」(Bさん)
そんなBさんは、すでに“羽あり扇風機離れ”した友人に勧められ、サーキュレーターを導入した。
「エアコンとサーキュレーターを組み合わせたら、空気がきちんと循環するようになったのか、エアコンの温度を下げなくても涼しく感じるようになりました。エアコンをつけるほどでもない暑さなら、サーキュレーター単独で使うと、直接風が当たらなくても涼しく感じるので、重宝しています。ちなみに羽あり扇風機は実家に引き取ってもらいました。帰った時に見ると、レトロな感じがして、それはそれで味があるんですけどね」(Bさん)
愛猫のためにタワー型の送風機に買い替え
ペットのためにタワー型の送風機を導入した人もいる。人材紹介会社に勤務する30代女性・Cさんは、愛猫の安全のために羽ありの扇風機を使うのをやめた。
「うちの子(猫)がハンディ扇風機にじゃれていたので、もともと持っていた大きい羽ありの扇風機にも手を入れてしまいそうで怖くなりました。ケガしたら大変なので、DCモーターのスリムな送風機を買いました。最近では、羽ありでも小型だったり、安全性やデザイン性が高いものがあるのは知っているんですが、部屋全体を涼しくさせようと思うと、場所を取るものが多いんですよね。送風機は動作音が静かだし、風量の幅広い調整が可能。それになんといっても省エネ性能が高いので、電気代の面でもよかったです」(Cさん)
もちろん、エアコンは必需品だろうが、猛暑が続くと、それを保管する機器があると重宝する。部屋やライフスタイルに合わせて、夏を快適に乗り切る機器を見つけたい。