もはやユニクロに安さは求めていないというAさん。神奈川県在住の40代の主婦Bさんも、ユニクロの価格について同様の見解を示す。
「ユニクロで買っているのは、キャミソールとかインナー用の無地のTシャツとかで、このあたりの商品は、ブレずにシンプルなものを出してくれているので、助かります。ただ安さを求めるなら、ネットで買うか、GUを利用するかです。ユニクロが安いという時代はとっくに終わっていますよね。だから、ユニクロには、値段の安さばかりが目立つのではなく、“シンプルでモノがいい”という方向に舵を切ってくれるといいなと思います」(Bさん)
「セールだったら買うけど…」
ユニクロでは基本的に“セール”を狙って購入するという人も多い。都内在住の自営業の40代男性・Cさんは、そもそもユニクロ商品を「定価で買うことはない」という。
「ユニクロでは、セール商品しか見ません。ワゴンに入って大幅に値下げしている商品から見ますね。Tシャツだったら半額とかそれ以下の価格になっているし、パンツやスウェットなんかもセールをしていることがあるので、結構重宝しています。
でも、以前に比べると僕がユニクロを利用する頻度が年々下がっているのは間違いないし、値上げしたら、もっと行かなくなってしまいそう。何か付加価値があればいいんですが、今のユニクロだと、値上げされると割高感が否めないというのは正直なところです」(Cさん)
ユニクロの“1000円値上げ”に様々な声が出ているが、ユーザーの見方は、すでに“ユニクロ=安い”というわけではなくなっているのかもしれない。ユニクロに対して安さよりも品質の向上を求める声も多く、今後のユニクロがどの方向へ向かっていくのか、注目していきたい。