コロナ禍のなかでも多くの客を集めた回転寿司。庶民的な価格への吸引力で、週末になれば家族連れでにぎわう。そうした中、5月9日には最大手スシローが一部商品の値上げを発表して大きな話題となった。
ロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で、各社は調達に苦しみながらも、消費者にとって魅力的な価格と商品で鎬を削っている。そこで今回は、回転寿司各社(スシロー、くら寿司、かっぱ寿司、はま寿司)の寿司ネタとシャリの重量をひとつずつ計測し、そのコスパについて比較・分析した。
たとえば日本人に大人気の寿司ネタ「まぐろ」の場合はどうだろうか。現状、各社110円(税込)で価格は同じではあるが、グラムあたりの単価が最も安いのは、はま寿司となっており、くら寿司の「まぐろ」は単価が最も高い。「サーモン」についても同様に各社110円、はま寿司のコスパが良いことが確認できた。
これらを含む、4社共通の主な寿司ネタについて、コスパの良い価格・重さを赤、反対を青で表記し「現行価格」と「重さ」を比べた。そこからは、各社が熾烈な商品競争を繰り広げていることが見えてきた。
【※価格は全て税込表記、重さは一貫あたり、編集部による計測結果。欄内の小文字は右記のメニュー名と異なる場合の商品名と、各社表記による原産地情報。同じメニューのグラムあたりの単価が4社のうち最も安い社の枠を赤く表示した】
取材・文/土屋秀太郎
※週刊ポスト2022年7月1日号